north note.

なんてことないミリタリブログ、独断と偏見と趣味と好みとセンスのないチョイスで古いのから現代までの兵器に対し思ったこと調べたことを綴る。

General Liu rifle

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劉半自動歩槍は1914年に中華民国の劉慶恩が設計し漢陽造兵廠とプラット&ホイットニーが1918年までに試作した恐らく中華民国初でかつアジア初のオートマチックライフルである。
特徴は銃口部のシリンダーを反時計回りに回転させるとボルトアクションライフルになり時計回りに回転させるとオートマチックライフルに変わるという独自の機構を持っていたことである。
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劉慶恩が自国で設計したが、当時の中華民国の銃器製造レベルでは製造が不可能であったためハートフォードにあったプラット&ホイットニー社へ製造を依頼し約12挺の試作品を製造した。その後本国で十分な試験を行った後上海へ輸送された。
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しかしここで不幸が起こる、上海へ向けての輸送中にこの開発プロジェクトに携わっていた劉慶恩が脳卒中により死亡してしまったのである。
劉慶恩死後に上海に届いたライフルは引き続き開発プロジェクトが進められたが当人無しに完遂することが不可能と判断したため終了となってしまった。
その後武器庫へ送られ様々な試作銃を作るために再利用されたという。

以下スペックを綴る

General Liu rifle
(劉半自動歩槍)

生産国:中華民国

製造年:1914~1918年

作動方式:ガス圧利用ロータリーボルト方式

冷却機構:空冷式

使用弾薬:7.9x57mm S パトローネ(7.92×57mmマウザー)

発射レート:セミオートオンリー

全長:1225mm

銃身長:647mm

重量:4.7kg(乾燥重量)

配備される予定だった国:中華民国陸軍

以下雑記

歩兵用小銃の自動化計画は中華民国でも行われていたようです、文献を見る感じメキシコのモンドラゴンと同じで他社への委託製造で最初の試作分を確保していたようです。
自動小銃としてはおそらくアジア初のものだったでしょう、もし劉氏が死去せず開発が続けられ本格的に採用していたら日中戦争で投入されていたのでしょうか。
となると劉半自動歩槍を鹵獲した日本軍がこれを参考に独自の自動小銃を開発し・・・という流れもできていたのかもしれません。
日本にも四式/五式自動小銃なるものが存在しますがそれと全く違ったものが出来上がっていたら・・・という想像をしてみるのも楽しいです。