Howell Automatic Rifle
1918年銃器設計士のN.ハウエルはSMLE MkIIIの設計を元に半自動小銃にしたバリエーションを試作した。
ハウエルの行った改造はSMLE MkIIIの銃側面にガスチューブを取り付けボルトハンドルが自動で動くよう溝にはめ込みピストルグリップを取り付けるというもので、装弾数は従来のクリップを用いる10発か20発のボックスマガジンのどちらかを使用できた。
大戦中に設計されたハウエルライフルであったが当時はあまり軍部から関心が持たれず、関心が集まるのは1940年になってからのことである。生産はされなかったが過去に試作として少数生産されたものが本国の武器庫へと送られホームガードにより使用されたようだ。軽量で武器その物の性能は悪くなかったが対空射撃用とされていた。
このようなストレートボルトハンドルでもない普通のボルトアクションライフルが半自動小銃にされることは稀であり、ハウエルライフル以外の例は今のところ南アフリカのリーダーライフルとニュージーランドのチャールトンライフルのみである。