超軽量型マキシム機関銃
初期の機関銃として大成功を収めたマキシム機関銃であったが重機関銃というだけあって重量が重くどうしてても機動力に欠けてしまっていた。
そんな折1895年にコルトブラウニングM1895が重量約16kg(三脚を除く)と破格の軽量で登場をしたのを受け、マキシム機関銃の設計者のハイラム・マキシムは自身の機関銃の徹底的な軽量に着手した、そこで生み出されたのがエクストラライトマキシム(超軽量マキシム)である。
エクストラライトマキシムを片手で持つハイラム・マキシム氏、本体と三脚合わせても32.7kg(本体重量12.5kg 三脚重量20.2kg)と当時としてはかなり軽量だった。
軽量化をするにあたってまず水冷式から空冷式へ変更しバレルジャケットを小型化し、バレル部分には下方向に4つの空冷用の穴が開けられた、だがこの設計ではバレルの冷却を十分に行うことができず400発までしか安全に動作することが保証されない極めて不安定な銃となってしまった。
通常のマキシム機関銃から設計を流用しているため当然バレル交換などすることはできず結果的にサンプルとして数挺が販売されるに留まったという。
通常のマキシム機関銃よりスリム化されかなりの軽量化がなされていることがわかる。