FN Model 1949
FN モデル49(SAFN若しくはFN-49)はFNエルスタル社のデュドーネ・セイブが設計し、同社で生産された自動小銃である。自国のみならずエジプトやインドネシア、ブラジル、ベネズエラ、ルクセンブルク、アルゼンチン、コンゴ、コロンビア等、様々な国で配備が確認されている。
生産は1949年であるが、試作自体は1939年から同氏設計の元開始されていた。しかしWW2に於ける従来のボルトアクション方式の小銃の生産が優先されたため開発が進まず、ドイツが本社を置くリエージュを占領してしまった為、計画は中止となってしまっていた。終戦後開発が再開され無事世に送り出された本銃は7x57mm、7.65x57mm、7.92x57mm、.30-06等様々な弾薬が使用され、マガジンは脱着不能で10発装填である。
上記のように様々な国に制式採用され、十分成功したように思える本銃であるが、他の自動小銃と比べ幾分か高価であった。更にはその後H&K G3やFN FAL等のセレクティブファイア方式の自動小銃が誕生したため、歩兵用装備としても寿命が短かったのだ。マークスマンライフルとしての運用もされたが、クリップ方式に起因するリロード時の不便さにより選抜射手にとっては扱いにくい銃であった。後に脱着式の20発マガジンのNATO弾モデルが生産されたがどれほど普及したかは不明である。
以下スペックを綴る
FN Model49
(FN モデル49)
生産国:ベルギー
製造年:1949~1982年
作動方式:ガス圧利用方式
冷却機構:空冷式
使用弾薬:7x57mm 7.65x57mm 7.92x57mm 7.62x51mm .30-06
発射レート:不明
全長:1100mm
銃身長:590mm
重量:4.31kg
配備された国:ベルギー エジプト インドネシア ブラジル ベネズエラ ルクセンブルク アルゼンチン コンゴ コロンビア