north note.

歴史に埋もれた兵器を発掘 更新は1ヶ月に一度を予定してますが扱うものがものなので不定期になることアリ ※ネタがある場合はメールにて教えてくれると幸いです。ostfront1915@gmail.comまでご連絡下さい。

1896 Werder pistol

1896年にヨハン・ルードヴィヒ・ヴェルダーにより制作された後装式ライフルは優れた設計によりネジ一本外すと容易に分解できるほど高度なモジュール化がなされておりメンテナンス性に優れていた。 その設計を流用し作られたのがヴェルダーピストルである。フ…

超軽量型マキシム機関銃

初期の機関銃として大成功を収めたマキシム機関銃であったが重機関銃というだけあって重量が重くどうしてても機動力に欠けてしまっていた。 そんな折1895年にコルトブラウニングM1895が重量約16kg(三脚を除く)と破格の軽量で登場をしたのを受け、マキシム…

Bernardon-Martin

1907年に世に送り出されたされたバーナード・マーティンはフランスで初めて商業目的で量産された半自動拳銃である。 主な競合モデルはブラウニングM1899/1900でそれらの銃同様の.32ACPを使用しており、違いとすれば初期のモデルは7発の固定マガジンを備えて…

H&R's M14 Guerrilla gun

アメリカの軍用銃器メーカーハリントン&リチャードソン社は自社で製造していたM14をベースに様々な試作銃を製造していた、その一つがM14ゲリラガンである。 固定式の銃床が取り外されAKS-47のような金属製折り畳み式銃床が装着された他、全体的に一回り小型…

Model 45A

1945年マニラにて珍妙な銃が確認されている、製造年や設計者は不明だがモデル45Aと名付けられたこの銃は弾薬や弾倉を従来の銃と統合し様々な任務に対応できる歩兵用のライフルをコンセプトとし試作されたようである。 弾倉や弾薬はBARと同じものを使用し近代…

Orita Model1941

第二次世界大戦中ルーマニアは枢軸国として参戦し主にドイツとチェコの武器を使用していた。そんな中1941年に自国で短機関銃を設計、生産することが決定しチェコから技術顧問としてレオポルド・ヤセックを招き入れ自国からはニコラ・ステルバと陸軍大尉のマ…

お詫び

この度は当ブログをご閲覧いただきありがとうございます。 題材探しに時間がかかっておりブログが更新できない状態が続いております。 決してブログ主が逃げたとかそういうことではないので気長にお待ちいただければとおもいます。 個人の事情で大変申し訳あ…

ルカヴィシニコフ試作短機関銃

ロシアの銃器設計者ニコライ・ルカヴィシニコフは1940年代に革新的な短機関銃を試作した、作動方式こそシンプルブローバック方式で何の変哲もないがこの銃は今日UZIの機構の一つとして知られているテレスコピックボルトを世界で初めて搭載した短機関銃なのだ…

Mauser Model 1889(1889 Belgian Mauser)

1880年にマウザーM71/84の一通りの作業を終えたマウザー兄弟は設計チームとともに無煙火薬を使用する新型ライフルの設計に着手した。兄のウィルヘルム・マウザーが製作途中に亡くなってしまったため目標であった1882年までに作業を終えることができず、ドイ…

Gewehr 41 (M/W)

1940年頃、ドイツ国防軍は歩兵一人あたりの火力を高めるには半自動小銃が必要と感じ、銃器メーカーに対して半自動小銃の制作を依頼した。 制作においての条件は3つあり ・作動方式はガストラップ方式であること ・銃表面にはボルト以外の動作するものがない…

モシン・ナガン M91

モシンナガンは世界的に有名なボルトアクションライフルであるが上記写真のような奇妙なバリエーションが存在する、クラコフと呼ばれる人物が第二次世界大戦前に試作した5発装填できるライフルグレネードである。 射撃の際はリボルバー方式の薬室に5発グレネ…

MP 34

1919年ヴァイマル共和制下のドイツではベルサイユ条約で軍備や武器生産の制限を受けるようになった。そこで1929年にラインメタル社はそれら制限を回避するためスイスのゾロトゥルンにある武器製造会社を買収し秘密裏に新型短機関銃の開発、生産を開始したが…

CB-51/CB-52/CB-57

第二次世界大戦後、再軍備を図っていたスペイン陸軍は新たなアサルトライフルの調達を決定し、銃器設計士ホアキン・デ・ラとカルザダ・バヨ社はStG44をベースとしたCB-57を試作した。 以前もカルザダ・バヨ社はCB-51とCB-52というそれぞれのプロトタイプを設…

Steyr pieper M1908/34

ベルギーのニコラス・ピエパーはコルト・ベスト・ポケットが成功したのを知り、小型拳銃の将来に可能性を感じ.25ACPを使用する独自の小型拳銃の設計に着手した。そして特許を1907年に取得しオーストリアのシュタイアー社で生産されたシュタイアー=ピエパーM…

世界初のセレクティブファイア式オートマチック銃とは?

今日民間用を除けばほとんどの銃はセミオート/フルオートの発射機構切り替え方式(セレクティブファイア方式)を採用している。しかし最初にこの機構を採用したのは一体どの銃なのだろうか? 実際のところ19世紀から研究は進んでいたが過度の弾薬消費の懸念…

最初の半自動小銃

世界最初の半自動小銃はモンドラゴンという説が通説だったが最近はそれが誤りであるということがわかった、実はデンマークのマドセン M1888が最初の半自動小銃ということが判明した。 M1888は要塞での定点防衛を想定していたが、実際に50挺が生産され送り込…

ショーシャ機関銃のバリエーション 後編

前回は試作品から有名なmle1915までを紹介したが今回はその後のバリエーションについて紹介する。 フランスの兵器は欧州へ参戦したアメリカ外征軍へ付与されたがショーシャもその例に漏れずアメリカ軍へと付与された物の一つで、アメリカの.30-06弾を使用で…

ショーシャ機関銃のバリエーション

今日ショーシャ機関銃といえば悪名高い欠陥銃として有名であるが、そんな銃にも色々なバリエーションは存在した。 まずショーシャの試作品に当たるショーシャ=シュターMle1911軽機関銃がある。この機関銃は使用弾薬や作動方式、装弾数はショーシャと同じで…

Zielgerät 1229

1944年にドイツ国防軍は赤外線を用いて夜間の視界を確保する暗視装置の開発に着手した。そこで開発されたのがZielgerät 1229、今日ではヴァンパイアの名で知られている暗視スコープである。 アクティブ方式の為赤外線投射装置を利用し赤外線の光のみを出力す…

Howell Automatic Rifle

1918年銃器設計士のN.ハウエルはSMLE MkIIIの設計を元に半自動小銃にしたバリエーションを試作した。 ハウエルの行った改造はSMLE MkIIIの銃側面にガスチューブを取り付けボルトハンドルが自動で動くよう溝にはめ込みピストルグリップを取り付けるというもの…

このブログに訪問してくださった皆様へ

本日本ブログの総アクセス数が1500をついに突破しました。 元はといえばこのブログ、筆者である私自身が日本語Wikipedia様やMEDIAGU DATABASE様で取り扱われていないマイナーもいいところな銃器を自分や友人用にまとめようと思ったのがきっかけでした。 何故…

Meunier M1916

1894年からフランス軍はセルフローディングライフル(セミオートライフル)の試作や試験を開始し、数ある試作品の中から1897年にエティエンヌ・メニエ氏が設計したSTA-A1に目をつけ同国初のセルフローディングライフルとして試作が開始された。 最初の試作モ…

W.A.R

W.A.R(Winchester Automatic Rifle)はB.A.Rを置き換えるためにウィンチェスター社が開発したセレクティブファイア方式の自動小銃である。 B.A.Rは言うまでもない傑作であるが、欠点がなかったわけではなくそれを解消した後継銃の開発が要請され同社で開発し…

Smith & Wesson Model 1940 Light Rifle

S&W M1940軽量ライフルは1939年にイギリス政府の要望により制作された軽量ライフルである。 1939年6月28日に送られた要望を元に試作され、ロイヤルスモールアームズファクトリーへ試作品を引き渡しテストが開始されたが、S&W側の使用弾の想定が9x19mmの民間…

M2 Hyde

M2ハイドは1935年にアメリカの銃器設計者ジョージ・ハイドが設計したサブマシンガンである。 1935年に特許取得のためデザインを提出し1942年4月にプロトタイプが引き渡されアバディーン試験場でテストされた。 結果、M1トンプソンよりも耐久性に優れておりフ…

MAS 54

MAS 54はフランスがMAS49/56の代用品として開発したアサルトライフルで、3つのバリエーションがありカービンバージョンはブルパップ方式を採用していた。 弾薬は7.62x51mmNATO弾を使用し装弾数は20発だった。 しかし本銃は金属が多様されており総重量が重く…

FN Model 1949

FN モデル49(SAFN若しくはFN-49)はFNエルスタル社のデュドーネ・セイブが設計し、同社で生産された自動小銃である。自国のみならずエジプトやインドネシア、ブラジル、ベネズエラ、ルクセンブルク、アルゼンチン、コンゴ、コロンビア等、様々な国で配備が確…

Prototype Winchester .50 Cal Antitank Rifle

第一次世界大戦で新兵器の戦車が登場すると各国はその強固な装甲に対し有効打を与えるべく様々な兵器を制作した、その一つがアメリカで試作されたウィンチェスター50口径試作対戦車ライフルである。 ドイツから鹵獲したタンクゲヴェールM1918を参考にし制作…

Madsen M47

マドセンM47は1947年にデンマークで製造された歩兵への配備を前提に設計された最後の一般歩兵用ボルトアクションライフルである。主に経済的な問題で半自動小銃が採用、配備できない国へ売り込まれた。 使用弾薬は.30-06弾で装弾数は5発だった。その他にバリ…

Steyr Mannlicher Modell1895 Selbstlade Spezifikation

シュタイヤーマンリヒャーM1895は紛うことなき名銃である。 オーストリアのシュタイヤーマンリヒャー社が制作したこの小銃は、ストレートプル方式でありながら弱点であった信頼性の低さと堅牢性の低さが無く、オーストリアハンガリー帝国だけでなく同国崩壊…